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レースクイーンからバイクレーサーへ。 三足のわらじで、希少価値の高い存在に。

「鈴鹿サーキットクイーン」からバイクレーサーに転身した山口ミカさん。レースに出場したり、バイク専門誌で連載も持っているそうです。それに加えて中国語の通訳、モデルとしても活躍している多彩な方。そんな彼女は、3つの職がそれぞれ希少価値を高めて、お仕事の需要も増えているそう。

「鈴鹿サーキットクイーン」に選ばれ、より一層バイクが好きに。

まずは、山口さんの職業について教えてください。

モデル、中国語の通訳をしながら、現在はバイクレーサーとしてレースに出場したり、雑誌の企画に呼んでいただいたり、バイク関連のお仕事をしています。
私がバイクに興味をもったのは、友人にレースへ連れて行ってもらったことがきっかけです。生のレースのかっこ良さに魅了され、「バイクに携わる仕事がしたい!」と思い、鈴鹿サーキットのイメージガールでもある「鈴鹿サーキットクイーン」に応募しました。すると幸運なことに36期生に選ばれ、そこから私のバイク人生が始まりました。
平日は京都で大手メーカーの受付秘書をしながら、土日は鈴鹿サーキットクイーンとしてレースやイベントに参加して全国をまわりました。あるイベントで「オフシーズンはレースもないし、時間もあるだろうからバイクの免許取ればいいじゃん!」と言われたことがきっかけで、中型免許を取得(笑)。免許を取得してからは、毎日のようにバイクに乗っていましたね。

レースクイーンから、レーサーに転身したのはなぜですか?

レースクイーンの任期が2年なので、終了したと同時に会社も退職。モデルの仕事は続けたいと思っていたので、お仕事のチャンスは東京の方がたくさんあると思い上京しました。元レースクイーンがバイクに乗っていることが珍しいみたいで、声をかけていただく機会が多く、バイク雑誌で特集を組んでいただいたり、企画ものでレースに参加させていただいたりしました。それ以降、お仕事だけでなく、プライベートでも参加するくらいバイクにのめり込みました。オフロードバイクで1日に何時間もかけて走る耐久レース「8時間パワーエンデューロ」に参加したことを記事にしていただいたとき、読者の方から「勇気をもらいました」「感動して泣いちゃいました」というコメントをもらいました。自分がバイクに乗ることによって、感動や勇気を与えられているということが、とても幸せに感じました。ツーリングのように、その土地の景色を眺めながら、のんびり走るのも好きですが、オフロードバイクのように、アドレナリン全開で走るのも大好きです(笑)。

中国語の通訳になろうと思ったきっかけを教えてください!

高校生の頃、修学旅行で中国に行ったことがきっかけです。世間では日本と中国はあまりいい関係ではないと言われているけど、実際に現地の方と触れ合ってみると、日本のことが大好きと言う人が多く、いい人ばかりで私は中国が大好きになりました。大学で4年間、中国語を専門的に学び、1年間留学をし、語学を身に付けました。学んだことを活かしたかったので、レースクイーンを辞めて上京してからは、モデルの仕事と並行して通訳のお仕事を始めました。語学対応スタッフを派遣している会社に登録し、週2日程度働いています。仕事内容は主に、日本語が話せない留学生の方と一緒に病院や銀行に行って手続きをしたり、展示会やイベントで対応するスタッフとして派遣されたり、コミュニケーションが大事なお仕事です。中国語は発音が難しく、使っていないとどんどん忘れてしまうので、日頃から中国語に触れ合うようにしています。

中学生の頃から、自分の基盤を持って仕事がしたいと思っていた。

モデルに興味を持ったのはいつ頃ですか?

小学生の頃、自分と同世代の子たちが活躍している「天才てれびくん」を見て、芸能界に興味を持ちました。初めは親に反対されていたけど、ずっと言い続けたら中学生になったときに許しがもらえて、13歳で大阪の芸能事務所に所属しました。バラエティー番組のレギュラーからスチール撮影、CM、イベントなど幅広くやらせていただき、現在のモデル活動にもそのときの経験が活かされています。
ただ中学生の頃から芸能活動をしていると業界の厳しさも分かってくるので、モデル1本ではなく学業と両立するにはどうすればいいのか考えたり、将来強みになる基盤を持ちつつ、好きなモデル業も続けていきたいなと思っていました。

週末モデルになった経緯は?

上京し、中国語の通訳のお仕事を始めるタイミングで、「モデル OL 会社員」って検索したんです。そうしたら週末モデルさんが出てきて、「まさにこれだ!」と思ってすぐに登録しました(笑)。それぞれの職を両立させながら、自分のスケジュールに合わせて活動できるところが、私にぴったりだなと思いました。
週末モデルのお仕事では、パシフィコ横浜で開催された、アジアビューティーエキスポのコンパニオンをさせていただきました。語学が必要なお仕事ではありませんでしたが、実際に来場されたお客様は中国人の方が多く、自分の中国語が役に立ったことが嬉しかったです。通訳のお仕事がモデルのお仕事に活かされた出来事ですね。
英語を話せるモデルの方はいますが、中国語も話せるモデルはなかなかいないので希少価値があり、アジア市場などで需要が高いと実感しています。

両立するために心がけていることを教えてください!

事務所に所属しておらず、すべて自分1人で動いているので、3つのお仕事のスケジュール管理をしっかり行うことです。バイクレースは怪我がつきものなので、撮影の前後にはレースを入れないようにしたり、バイクに乗った次の日は全身筋肉痛(笑)になっていることが多いので、お休みにしたりと調整しています。レーサー、通訳、モデルをやっているからこそ、それぞれに希少価値が生まれ、お仕事につながっていると思います。

個々のスキルを磨き、より一層希少価値を高めていきたい。

山口さんの目標を教えてください!

3つの職のスキルを高めていくことです。バイク乗りとしては、いろんな雑誌に載りたいですし、今まで経験したことのないレースにも挑戦したいです。通訳の面では、東京オリンピックも開催されるので、オリンピックに少しでも携われればいいなと思っています。モデルとしては、これからも様々なジャンルに挑戦して実力を付けていきたいです。どれか1つでも欠けると、面白くないし、バランスが取れなくなると思うんです。好きなことだから楽しいし、もっと学びたいと思える。そんな職と出会えたことが私の人生を大きく変えました。これからも楽しみながら、それぞれステップアップできるように学び続けていきたいです。

山口さんのすごいところは何と言ってもその行動力。思い立ったらすぐ行動してきたからこそ、現在のレーサー、通訳、モデルという三足のわらじ生活につながっているんですね。好きこそ物の上手なれ、と言いますが、山口さんのように好きなことを見つけて、活き活きと活動できたら素敵ですね!

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