恥ずかしがりで苦手だった表現も、インストラクターとモデルの仕事を始めてからもっと勉強したいと思った。
現在26歳の坂井愛さんは、仕事をしながら20歳でエステの学校に通い、22歳でビューティーフードとマクロビの資格を取得。そして昨年の夏にヨガインストラクターの資格を取得し、現在はホットヨガスタジオLHASA(ラサ) でヨガのレッスンを受け持っている。身体や食事に高い意識を持つ坂井さんは、その引き締まったスタイルを生かして、週末モデルを始めた。
何をしても続かなかった私が、好きだから続けられた。
ヨガとの出会いについて教えてください。
最初は美容の仕事がしたくてスパに就職しました。 でも体力的に厳しく、身体を壊してしまったことがきっかけで、スパを辞めることにしました。もっと身体を鍛え直したいと思い、ジムに通い始めたんですが、身体を追い込むトレーニングが、やはり自分に合っていないなと思っていた時に出会ったのが、ヨガでした。自分に意識を集中させ、何も考えずに汗をかく時間が、とにかく心地良かったんです。自然と気持ちも安定するようになり、落ち込んでもヨガでリセットすることで、自分の気持ちのコントロールができるようになりました。
どうしてヨガインストラクターになろうと思われたのですか?
何をしても中々続かない性格で、今までの人生で一番続いたのは、小学校6年間続けた少林寺拳法ぐらいです。でもヨガだけは続けられたんです。私がやっているフローヨガは、自分の呼吸に合わせて一呼吸一動作で身体を動かします。意識を集中させ、汗をかいてデトックスする時間がとにかく好きで、好きなことを仕事にしたいと思うようになりました。
ヨガインストラクターの仕事をしてみていかがですか?
毎日新しい発見があります。 アーサナ(ヨガポーズ)って正解がなくて、その人の身体が正解なんです。つらそうな生徒さんがいれば、その人の心地良いところ一緒に探してあげます。 帰りにおしぼりをお渡しするんですけど、生徒さんが笑顔だった時や、また来週!って言ってくれた時は、とってもやりがいを感じます。
今後の目標は、知識を増やしてアウトプットする力を身につけ、もっと生徒の皆さんに寄り添えるようになりたいです。
自分を表現することが苦手でしたが、今はもっと表現できるようになりたい。
週末モデルに登録されたきっかけは?
知り合いがやっていて、紹介を受けて気軽な気持ちで登録してみました。 初めての撮影がヨガ動画の撮影だったんですが、数分の動画でもすごくたくさんの人が関わっていて、スタッフ全員が一つの目標に向かって頑張っていることに驚きました。
初めての撮影は演技も少しありましたね。どうでしたか?
昔は自分を表現することが苦手で、恥ずかしいって思ってました。だからヨガインストラクターになるなんて思ってもみなかったのですが、今の仕事を始めてもっと自分を表現できるようにならないといけないと思っています。撮影の仕事はその勉強にもなりますね。苦手なことに挑戦していくことって大事だと思います。
すごく引き締まったスタイルですが、特に気を遣っていることはありますか?
職業上、インストラクターとして生徒さんに教える立場なので、自分の体がたるんでいるのは絶対嫌なんです。やっぱり油断すると太るので、あえてウエストは出すようにして、見られていることを意識しています。ご飯は好きなものを食べたいので、お肉や天ぷらも好きでよく食べます。でもドカ食いはしません。1日のうちにこまめに少しずつ食べるようにして、空腹の時間を作らないようにしています。
自分が選んだ道が正解。
何歳でも遅くないし、周りと比べたり、自分にプレッシャーをかけずに始めればいい。
最後に、週末モデルのような新しい働き方を始めてみたいと思っている人に、何かメッセージをお願いします。
私は、失敗することはあっても、間違いは絶対になく、自分の選んだことが正解だと思っています。 何歳で新しい道に挑戦してもいいと思うし、 もし上手くいかなくても、じゃあこうしようって選んだ道が正解じゃないですか。 私もヨガインストラスクターを志した時は身体も固くて、周りには何十年もインストラクターをやられている人もいて、自分と比べたりしていたけど、そんなことをしても意味ないなって途中で気付きました。
やってみないとわからないことってたくさんあって、楽しくなければやめればいいし、逆につまらないことも楽しいと思うかもしれない。「やり続けなきゃいけない」と自分にプレッシャーをかけたり、できなかった自分を責める必要もそもそもない。 ダメならまた別のことやろうぐらいの気持ちで始めたら良いと思います。
美容からヨガインストラクターへと仕事は変わったが、どちらも女性に寄り添う仕事に変わりはない。坂井さんの中には、そんな軸がブレずにずっとあったのかもしれない。
初めての撮影でも、ヨガの素晴らしさを伝えるために、企画の段階から前向きに取り組んでくれた彼女は、現場でもいつも穏やかな笑顔で、余裕のある女性だった。
自分の人生の選択をポジティブに捉える坂井さんは本当に素敵な女性で、周囲の人たちに常に良い影響を与えているに違いない。