地元名古屋にて5年間モデルとして活躍をしていた彼女は、自分の可能性を求め上京。ドラマやCMなどに出演する傍ら、現在は犬のお洋服をデザインする、ドッグウェアデザイナーとして活躍中。また、得意な絵を活かしイラストレーターとしてもその才能を開花させています。ドッグウェアデザイナー、イラストレーター、モデルという3つの職を持っている竹内さんの素顔に迫ります。
モデルだけではない、手に職を持ちたかった。
元々名古屋を拠点にモデル活動をされていた竹内さんが、上京したきっかけは?
地元名古屋では5年間モデル活動をしていました。続けていくうちに、地方でのモデル活動に限界を感じ、このままここで自分の人生が終わってしまうのは悲しいと思い、思い切って上京してきました。その頃から、お芝居に挑戦したい気持ちと、モデルや女優業ではない、新しい何かに挑戦したいという気持ちがありました。やろうと思えば何でも挑戦できる時代だからこそ、私も何かできることを見つけたいと思っていました。
現在のご職業を教えてください。
ドッグウェアデザイナー兼イラストレーター兼モデルです。 時期によって変わるんですけど、今の割合は8:1:1です。自身のブランドの立ち上げ準備があり、ドッグウェアデザイナーに注力しています。私は、元々ワンちゃんを飼っていたのですが、着せたいお洋服があまりなく、自分で作ったほうが早いと思い、仕事を始めました。モデル業をやっていなかったら、美術大学に行こうと思っていたくらい、昔から絵を描くことが好きだったので、とてもやりがいを感じています。3年ほど、ご縁があった「TINOTITO」さんでドッグウェアデザイナーとして活動していました。イラストレーターのお仕事をし始めたのは、趣味で描いていたたイラストをTwitterで公開していたら、友達から「知り合いのエステサロンの広告を書いてほしい」と頼まれたことがきっかけです。3つの職をかけ持ちするには、切り替えが大事。自分の好きな音楽をかけたり、お香を焚いたりして集中しやすい環境を作っています。モデル活動のときは、ヘアメイクをしたり衣装が変わると自然とスイッチが入りますね。
仕事のやりがいや嬉しかったこと、逆に大変だったことはありますか?
自分が作ったお洋服を着たワンちゃんを見かけたときですね。また、お客様から直接喜びの声や愛犬とのエピソードを聞いたときはとても嬉しいです。大変だったことは、服飾の学校に行っていなかったので、最初の頃は右も左もわからない状態。ほぼ独学だったのでスキルを身に付けていくのに時間がかかりました。デザインを描くときは、犬のお洋服も人間のイラストも、ファッション雑誌やECサイト、オシャレな人のスナップを参考にして落とし込んでいます。
モデルとして培った人脈が、それぞれの職に相乗効果をもたらした。
最近のモデル活動について教えてください。
鉄道会社の広告ムービーに出演しました。新宿の街頭ビジョンにこれから流れるもので、1日かけて江ノ島・鎌倉で撮影しました。あの人気バスケ漫画で有名な鎌倉高校前駅の踏切で撮影したり、最近流行しているトースト専門店のパンスイーツを食べたり、同年代の女の子と撮影だったのでとても楽しかったです。また、ウェブマガジン「LEON」の「美人について」(笑)という特集に取り上げていただき、自分の現在の仕事について発信する機会がありました。
3つの職をかけ持ちすることによって、相乗効果を感じることはありますか?
モデル活動での人脈が、ドッグウェアデザイナーやイラストレーターとしての仕事にも活かされています。ar(アール)Webにモデルとして出演していたんですけど、イラストを描いていることを伝えると、Webマガジンのイラストを描いてほしいと依頼されたことがあり、それぞれの人脈がどちらの仕事にも役立つことがあります。また、モデルとして撮影手順に慣れているから、ドッグウェアデザイナーの撮影でも香盤表を作ったり、小物や衣装チェンジのタイミングも自分で考えることができました。3つの職をやっていることで、新聞記事や先ほどお話ししたLEON Web、今回のインタビューなど、自分の生き方や働き方についても取材していただく機会が増えましたね。
自身のブランドを立ち上げ、ペット業界に新しい風を吹かせたい。
これからの目標はなんでしょうか?
ドッグウェアデザイナーの新しいブランドを確立させ、海外進出することを目標としています。TINOTITOでは、中国や台湾などアジアを拠点に展開していたのですが、自身のブランドではヨーロッパなど各国に展開したいと思っています。また、ドッグウェアは可愛い系のお洋服が溢れている中、クールでかっこいいモード系のお洋服を出して、業界に新しい風を吹かせたいです。白、黒、赤を取り入れることが多く、レトロっぽい雰囲気です。飼い主さんとワンちゃんがおそろいで着れるようなお洋服も作りたいですね!また、これからもモデル活動と両立しながらやっていけたらなと思います。
新しいことにどんどん挑戦する彼女は、不安や心配事は一切語りませんでした。何事にも一生懸命に、ポジディブに取り組んできたからこそ、モデルという職業をこなしながら、好きだったことを仕事にできたのだと思いました。周りの人を明るくするだけでなく、勇気を与えている竹内彩香さんの今後の飛躍に期待ですね。